時代を無視した良いモノを。EARLY BIRD



私は外へ出かけることが好きで良く飲食店や雑貨屋さんなどを回ったりして、店内のディスプレイや什器にも良く目がいく。

今となってはアンティークなどの古物が使われているお店も少なくはない。今回ご紹介するお店はそのアンティークを取り扱うお店。開店当初は古物を受け入れられない方も多かったようだ。そんな時代を乗り越えて、今も変わらず自分の好きなものを提案し続けているお店が津屋崎という町にある。その町で一際存在感を放っているのがEARLY BIRDだ。

EARLYBIRDの外観EARLY BIRD

店内は自らアメリカへ足を運び、買い付けられた建材、建具を用いた内装を中心に家具、照明、各種小物によりディスプレイされている。

突然目が覚め、この場所に一人だったら、アメリカだと思っても不思議ではないくらい、長い年月を経て使われてきた一つ一つの家具が持つ雰囲気に圧倒される。

薄暗く雰囲気のある店内薄暗く雰囲気のある店内

“アンティークなんて考え方次第なもので。使い方は人それぞれだし自由だよ。作られた当時のの用途で使えるものの方が少ないし、逆に自由に使い方を考えることも面白いし、それも古物の魅力の一つだと思うだよね。”

と気さくに応えてくれたのはEARLYBIRDの菅さん。

EARLYBIRDの内観EARLY BIRDの菅さん

今までそのモノが持つルールに従って使われていたものが、長い年月を経た分、使えなくなる機能ももちろん出てくる。だから、”使えない””使わない”のではなく、これまで使われた使用感やアジだったりがアンティークなモノとして生まれ変わり独特な雰囲気や価値が付加され、今までとは違う使い方ができるのかもしれない。

スライドドアで使われるローラーや給油器具などスライドドアで使われるローラーや給油器具など創造性を掻き立てられる
車輪を壁に取り付けた

“自分たちがやってることは昔は理解されないことの方が多かったよ。だけど、これを流行にはしたくないし、なってはいけないことだと思うんだよね”

菅さんが最後に話してくれたこの言葉が、今でも頭の中に残っている。仕事柄な部分も関係しているからか、私はどちらかと言えば流行っているものには常に気を張っている。

世間は今、何に興味を示しているのか。何を求めているのか。それをリサーチして多くの企業が商品を打ち出すことが当たり前の中、菅さんのこの言葉に私は、ある種の世の中への皮肉と自分自身の強い決意を感じた。

流行りはいつか必ず廃れる。みんなが右を向けば右に行くやり方では本当に良いモノは生まれないし、その時だけの流行りで終わってしまう。

本当に良いモノというのは、何か。

その答えを探しに一度EARLY BIRDへ足を運んでいただきたい。

文章・写真 小田雄大(TAHITO)
    EARLY BIRD
    福岡県福津市津屋崎3-11-8
    Googlemap
    定休日 : 水・木
    営業時間:12:00-18:00
    Tel : 0940-52-4844
    WEBサイト
yuta oda
yuta oda
Writer

1991年4月22日生まれ 福岡大学卒業。TRIP OFFの運営に写真、映像として携わる。 ドキュメンタリータッチのカメラワークでその場の雰囲気を伝えることを得意としています。

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